神戸大学の課外活動の正式の部です。リンク→先 神戸大学能楽部

 

【あゆみ】

大正時代から「鞍馬会」という名で謡曲の部がありましたが、正確な資料は残念ながら何も残っていないので正確な資料は残念ながらが何も残っていないので、はっきりとした歴史のある昭和7年(1932年)を創部の年としています。
 この年 大本(旧姓高橋)、国重猛、生田八郎の幹事諸氏が師匠に宇治正夫師を迎えて指導を仰ぎました。その後連綿と部活動は続き、平成24年(2012年)12月には創部80周年記念大会と祝賀会を盛大に催しました。
 この間、師匠は昭和59年(1984年)に高齢のため宇治正夫師から藤井久雄師へ、平成7年(1995年)には藤井徳三師へ、さらに令和元年(2019年)には藤井完治師へと引き継がれています。なお昭和59年の師匠交代を機に部の名称を「神戸大学風韻会」から「神戸大学能楽部」に変更しました。


                                2022年 9月

        神戸大学能楽部・部室の片付けについて

                            伏見和政 昭和54年卒

 

 本年6月11日の凌霜謡会で「神戸大学能楽部・部室の宝生会との共用」について当日

ご出席の皆様にご了承頂きました。また東京凌霜謡会の皆様にも世話人の向濱さんを通

じて説明を行い、ご了承頂いております。

 宝生会は30数年に亘り休部状態にありましたが、OB諸氏の並々ならぬ努力により、

見事復活を遂げ(現在は10名近い部員を数え)、活発にクラブ活動を行っています。

後日、宝生会との話し合いの結果、能楽部は月・火・木・土、宝生会は水・金を利用日

とすることになりました。ただ部室には能楽部の着物や袴をはじめ多くの備品がありま

すので、OBの有志で部室の現状確認と、新たに部員が入った際に、気持ちよく利用で

きるよう整理しようという事になりました。

 7月19日、凌霜謡会世話人の安藤さんの働きかけで川邊さん、高島さん、飯田さんと

伏見で部室訪問しました。宝生会のOB、堀口さんが神戸大学内の凌霜会事務局にお勤

めなので、彼を訪ねて打合せを行うという形で大学訪問させて頂きました。新型コロナ

感染防止のため、クラブ活動が行えない時期だったからだと思いますが、部室の周りは

雑草は生え放題、ごみも結構散乱していました。部室に入るととにかく物が多いのに驚

きました。壊れた冷蔵庫、扇風機、破れた座布団は、即、廃棄対象としました。

 私が学生だった45年前と比べると着物や、謡本、扇も格段に増えていました。先輩か

頂いた貴重な着物ですので残しておきたい思いが強かったのですが、今回処分しなけ

ば新たに入部した学生達には、部室の備品を捨てるという判断はできないだろうという

事で、変色していたり、破れたりしているものは名残を惜しみつつ、飯田さんや高島さん

に判断して頂き、女性用着物3、袴1を廃棄処分としました。その結果着物は、男性用

紋付6、女性用黒紋付6、女性用色物7、袴は縞8、無地4、柄物9、さらに帯は男女計

12本の在庫となり、種類別に分別して和ダンス一つに納めて頂きました。

 謡本の中には、大成版以前の古い「五番綴」が木箱に整然と入った状態のものが2セット

ありました。恐らく宇治先生がお使いになっていたものもあると思います。学生部員達には

無用だとも思いましたが、畏れ多くて捨てられませんでした。この日は大まかな片付けと

大学内の廃棄場に捨てられるものを処分して帰りました。部室の扉が開け閉めしにくかっ

事と、大物の冷蔵庫の廃棄が出来なかったので、次の機会を持つことにしました。

 2回目は8月30日に集合しました。川邊さん、安藤さんは開け閉めが非常に困難になって

いた、扉の修理を担当して下さいました。サッシを分解して滑車を付け直すという難作業を

決行されました。

 高島さんと飯田さんは着物・袴の分類・整理や大物の冷蔵庫の処分をして頂きました。

作業中に、宝生会OBの堀口さん、伊藤さんも来られ、謡本や書籍を「宝生会スペース」に

整理されていました。彼らは観世流でいうところの「名誉師範」の位置づけで、週2回学生

達に謡・仕舞を指導しているとの事です。師範の先生による指導も月数回あるとの事ですが、

先輩達の熱意が、クラブ活動を支えているという事を実感しました。

 お昼から夕方近くまで作業した結果、写真でご覧頂けるレベルまで整理できました。

この素晴らしい稽古舞台を、1日も早く学生達に使ってもらいたいと思いながら、部室

を後にしました。

 

※部室の様子は、PDFファイルでP2より確認できます(P1は上述同様です) 

ダウンロード
神戸大学能楽部・部室の現状について.pdf
PDFファイル 376.2 KB

安藤様より、以下の予定、課題が挙げられています。2022年9月10日

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引続き以下の項目を皆さんと考えていきたいと思います。

・卒業までに田中君との打ち合わせや会計などの引継ぎ

・藤井師範への経緯説明やご挨拶

・顧問教官への経緯説明やご挨拶

・学生部への対応・対処

・新入部員獲得活動による能楽部の再建   等々

 

・また皆さんのご意見をお聞かせください。     

 

以上 よろしくお願いいたします。  安藤幸雄


 Twitter イイネ・リツイート協力大作戦

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趣旨・目的とtwitter操作に関しては、金子さん(2013年卒)作のファイルを参考にして下さい。

 

既にtwitterアカウントお持ちの方は、HPの一番下の能面クリックでリンク可能です。

ダウンロード
OBOGツイッターご協力依頼01.pdf
PDFファイル 799.6 KB

                              令和2年1月15日

        『令和元年 自演会に寄せて』    

                                前田紀一郎

 

 恒例の自演会を聞かせて頂きました。

部員数が少ない中で、頑張って活動をしている様子が伝わってきて、心から応援

の声を送ります。

 今年の特筆事項は、秋に指導師範が藤井完治先生、丈雄先生に移ったことですね。

当日、完治先生が、舞台で学生諸君が演じ謡っているのを、目を瞑って聞き入り、

肯いたり膝頭では指拍子を打ったり・・・丁度孫の発表会に臨むおじいさんの様で

ありました。

 あとの宴席に同席を頂いた丈雄先生は屈託なく明るくとても柔らかな思考をお持ち

のように見受けました。学生諸君にとって素晴らしい師匠をお迎えしたことを、

心から喜んでいます。

 


          自演会の案内

 

「神戸大学能楽部自演会のご案内」          2019年11月3日

                

大学能楽部では今年の自演会を下記のように企画しています。

 

日時  2019年12月22日(日)13時始め

場所  藤井観謳会舞台

現役生 素謡「鶴亀」「田村」「井筒」

    連吟 「鵜之段」「草紙洗小町」

    仕舞 「吉野天人」「巴」「花筐」

    舞囃子 「賀茂」「天鼓」

卒業生番組 素謡「西行桜」

他 番外仕舞

 

 今年は師匠が藤井徳三先生から藤井完治先生に代わられて初めての会でもあり、

卒業生多数の参加が期待されています。奮ってご参加ください。

ご希望の方は当ホームページの「お問い合わせ」でご連絡下されば詳細を

お知らせさせていただきます。

 

※「西行桜」素謡に出演希望者は“役名”、或いは“地謡のみ”ご希望をご連絡下さい。

※自演会終了後の懇親会出欠も併せて、11月10日までにご連絡下さい。


「大学能楽部のお師匠さんに藤井完治先生が就任」                  2019年10月15日

 

前田会長からうれしいお知らせが入りました。

能楽部のお師匠には従来 初代の宇治正夫先生、藤井久雄先生そして藤井徳三先生と

お世話になってきました。しかし徳三先生のご高齢による体調不良からこのたび

4代目師匠として徳三先生の弟の完治先生に就任していただくことになりました。

完治先生が謡を、そのご子息の丈雄先生が仕舞を指導してくださるとのことです。

10月13日には早速初回の稽古が始まりました。

また12月の恒例の自演会は新しい完治先生ご指導の発表の初舞台となります。

皆様には例年にも増して多数のご参加を期待しています。

                                 以上


              自演会報告     2018年12月16日

「神戸大学能楽部幹事長の宮田華と申します。

僭越ながら本年の自演会の幹事長を努めさせて頂きました。

風韻会OBOGの皆様とは年2回の凌霜謡会が主な交流の場となっており、

自演会にもこうして足をお運び頂く程懇意にして頂いており、至極嬉しい限りです。
 さて、OB素謡の曲を振り返って見ますと、27年は「俊寛」、28年は「江口」、

29年は「頼政」と推移して参りましたが、德三師匠の「今年は善知鳥でどうだろうか」

という一声でこの曲となりました。当たり前のことながら、毎年やはり現役生では

謡いこなせないような曲ばかりで、自分がいかに謡の「入り口」にいるのかを思い

知らされます。
 本年は、現役生の父兄や学友に留まらず、日本文化に興味を持つ神戸大学の留学生が

舞台を観に来てくださいました。能という日本の芸能を通して国際交流できる環境に

感謝するばかりです。
 最後にはなりますが、OBOGの皆様には、自演会のご参加に留まらず、平生より謡の

ご指導や着付けのご指導に来て頂くなど、惜しみないご支援を頂いいますこと、

感謝申し上げます。これからも何卒宜しくお願い致します。」

                        神戸大学能楽部 幹事長 宮田華

 

卒業生素謡「善知鳥」の役は、
シテ 前田紀一郎
ワキ 伏見和政
ツレ 戸次威左武
地頭 藤井德三
※ボカシ無しの写真はアルバムです
                      


   関西学院大学、甲南大学、神戸大学の各能楽部合同発表会のお知らせ

 

日時:2018年6月30日、

開場:11:30、開演:12:00

開催場所:上田能楽堂(神戸市長田区大塚町2-1-14)


このたび観世流の神戸大学関連の団体について、次のような表を作成してみました。

お世話になった部の師匠や顧問教官の方々に、こんなに長くお世話になっていたのか、

などと一目で確認できると思います。  (段野 記)